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□対位法について [textes/思考] 2002/2/14
西洋の近代音楽史において、対位法が重要視されたのは、特殊な状況下においてである。 ひとつは、近代の黎明期としての、ほぼ16世紀から18世紀に当たる時期であるが、対位法は、まずは音組織を構造として組...
□音楽というラング [textes/思考] 2002/1/26
今日、音楽は、共同体のラング(言語)である。 商品化された音楽は細かくジャンル分けされ、それぞれが「シーン」を成し、相当数の愛好者たちを抱えている。こうしてほとんど直接的な接触をもたないまま、メデ...
□文学について [textes/思考] 2002/3/12
文学という言葉が指し示しているのは、文化現象の核心をなしている領域で、それは恐らく、ひとつの文化の心理状況あるいは構造の根底を体現するような領域であるに違いない。 ヨーロッパの19世紀は、文学、と...
□批評について [textes/思考] 2002/2/5
批評のコトバは無責任である。 それは自分自身のエクリチュールの構造を隠蔽しながら、他者の作品、あるいは作品のシーニュを勝手に煮たり焼いたりする。 ところが、批評を重ねることによって、実は批評する本...
□終末 [textes/思考] 2002/2/3
私たちはいつも終末を待ち望んでいる。 ○○の終焉、という言い方が大流行し、絶望したり、やけくそになって逆に空騒ぎしてみたり。生産したりがんばったりすることに、なんとなく疲れている。 終末の向こうに...
□物語 [textes/思考] 2002/1/15
・ある精神が数々の困難を経て、最後には偉大な栄光を勝ちとる。 ・ある2人が不和や誤解を経験しながらも、最後には理解しあい、愛情へと到達する。 ・ある悪者(逸脱者)が改心し、善人たちの共同体に帰って...
□言葉、思考、他者 [textes/思考] 2002/2/2
ラジカルに思考し、自分自身を分析し、思考に基づいて新たなアクションをもくろむこと。 それはたぶん小ざかしくむなしいことなのだろう。 私の思考は結実した試しがなく、かえってすべてを混乱させてしまう。...
□見失われたもの [textes/思考] 2002/1/28
私たちはずいぶんながいこと、 他者 を見失っていた。 テーブルの反対側に座っているあの人物、あの顔は誰だろう? 言葉は他者に接近するために、きわめ...
□コミュニケーション、他者、理解 [textes/思考] 2002/3/1
共同体の内部において、共同体の言語(ラング)を用い、コミュニケーションをはかること、これはとても簡単だ。だがそれは、本当の「コミュニケーション」なのだろうか。 だいたい、「コミュニケーション」とは...
□他者との出会い [textes/思考] 2003/9/14
他者は単に非=自己なのではない。反=自己なのだ。
何をおいても、私たちが渇望するのは他者なのだ。 防御本能とやらに根ざしている、「自己同一性」への回帰は、 絶対的に退屈だ。 他者との出会いは「できごと」となるだろう。 そこでは自己が否定され、私は転...
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