批評について
textes/思考
written 2002/2/5
批評のコトバは無責任である。
それは自分自身のエクリチュールの構造を隠蔽しながら、他者の作品、あるいは作品のシーニュを勝手に煮たり焼いたりする。
ところが、批評を重ねることによって、実は批評する本人の骨格が露になってくるはずで、下らない批評は批評家自身の下らなさを簡単に暴露してしまう。
私が他者の作品を批評することに何の価値があるか?
しかし、批評あるいはレビュー、すなわち、既存の世界に内在するさまざまなシーニュを解読する行為は、これほどたのしいことは他にない。それは
言葉の探索
である。
このサイトそのものが批評の集合体であるかもしれず、私の「オリジナル作品」とやらも、批評のなかから生まれてくるものに違いない。
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