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電気じかけの空間へ

textes/notes/音楽

written 2010/4/22


 先日完成した曲「Waves」の動画、当サイトに貼っていなかったのでここに公開。
 動画制作のためにわざわざ一人で出かけ、海や道路などをビデオ撮影した。結果的に、私にしては(いつものいい加減な動画に比べれば)比較的いい出来の映像だと思う。
 最終的に楽曲を動画として提供せざるをえないとすれば、ふだんから様々な動画素材を集めていないときついな、と最近痛感する。

「シナプス Synapse」「反復 Wiederholung」そして「Waves」と、ほとんど休みを置かず曲を作ってきたので、何週間か休養を取る予定でいる。
 最近のPOP路線、ループ採用の路線を経て、次にどんな試みをしたいのか、いろんな音楽をのんびり聴きながら、考えてみたい。
 ・・・私の「クラシック音楽の枠内での試み」は、昨年いったん「作曲休止宣言」をしたときに終わったのだとすれば、その後の試みはPOP化、エレクトロニック化の路線における「再スタート」だった。
 私が今後とりくんでいくのは、現代音楽としてのエレクトロニカ、芸術的観点で再構成される電子音楽になるような気がする。
 実は、木村敏氏の思想に影響され、主体は「あいだ」に形成される、そして、音楽こそ「あいだ」に存在するのだ、という意識が、私の進路に変更を加えたのではないだろうか。つまり、エクリチュール(筆記されたもの)としての音楽=クラシックから、時代のテクノロジー=現代社会の上に立った「あいだの音楽」へと。
「あいだ」の音楽は、ある種のポピュラー性をもって、街の空気のただ中で、交換されなければならないという気がしているのだ。いや、有効に交換されないまでも、せめてその空間を漂わなければ・・・。


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