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Boom Boom Satellites「19972007」

textes/notes/音楽

written 2010/1/30


 ブンブン・サテライツ。
 恥ずかしいことに最近やっと、このグループ(2人組)、BOOM BOOM SATELLITESのことを知った。My Spaceなどで動画を見て、その音楽性に惹かれ、ついつい出たばかりのベスト盤「19972007(初回生産限定盤)(DVD付)」を買ってしまった。
 いいですね、これ。おまけDVDのPVやライヴ映像もいい。2枚組CDの中身も充実。買いですよ。
 ノイジーでエフェクトばりばりな音楽はひいきのビル・ラズウェル、特にMethod of Defianceの音楽と共通性がある。サウンド的にJah Wobbleなんかとも近いと思う。ただ、もっとはっきりとロック寄りだ。
 日本人だが海外で大いに活躍しているようで、J-POPとは明らかに一線を画した存在であろう。
 ボーカル・ギターの川島道行さんは1969年生まれだから、私と同い年ではないか。やるな、40歳! がんばれ。
 
 こういうリズム主体+SE満載+エコー/ディレイしまくりの音楽は、クラシック的にはすこぶる単純である。サウンド面を削ぎ落とし、素朴な音符に置換してしまえば、その単純さに誰しも腰が砕けそうになるだろう。低音もボーカルも同音連打が多く(ハードロックは結構そうだが)、私も作ろうと思えばこの手のシンプルなものはすぐに作れるのではないだろうか。
 メロディーらしいメロディーがないときもあるし、印象的なフレーズがただ繰り返される場合もある。要するにクラシック的な構造性はまったく無いわけだが、一種のミニマル・ミュージックとして受け取るべきだろう。
 
 このシンプルさがかもしだす「ノリ」を、私の転調・複調・無調と対位法志向の音楽性にいかに結びつけるか? ちょっと思考実験をしてみている。
 ・・・そういうわけで私の次回作も激し目の曲になってしまうのかな?


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