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クロード・ドビュッシー

textes/批評/音楽

written 2003/9/6


Debussy, Claude (1862-1918)

音楽における「印象派」を体現した、音楽史における真の革新家。 自らの音感覚を基準に据えて、徹底的に自由に書いた作曲家だ。
ドビュッシーは音そのものを探して旅に出る。誰も知らない海に向かって。
このような「自由」な航海において、まともに舵取りができること自体が、ものすごいことだ。
だがこの「自由」も、途中からは自意識過剰なマンネリズム、余分な様式意識に陥りかけたのではなかったか。
しかし、ドビュッシーを聴いたあとでは、凡庸な和声進行による音楽など、退屈なものとしか写らない。
彼以上にすばらしい色彩感覚をもった作曲家は、まだ知られていないのだ。
岩波文庫でドビュッシーの音楽評論集が出ているが、これを読むとドビュッシーがかなり文学寄りの感性をもっていたことがわかる。
しかし、歌曲「もう家のない子どもたちのクリスマス」の自作の歌詞は、ちょっとゆるせない感じだが・・・。


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